2019年12月4日、金沢大学自然科学本館１階１０２講義室にて金沢大学の留学生（主に院生）向けに就職に向けた在留資格セミナーが実施されました。
その講師として私（菅原）が石川県外国人材受入サポートセンター（石川県行政書士会）から派遣されお話しさせていただきました。
このセミナーは『「かがやき・つなぐ」北陸・信州留学生就職促進プログラム』の一環として実施されました。

前半部分は「在留資格の基礎知識」と題して、在留資格の5つのポイントをお話ししました。
その中で特に強調したのは、留学生の皆さんの就職に伴う在留資格審査の約8割は就職先の企業に関する審査である、という点です。
具体的な審査項目を6つお見せし、そのうちの5つは会社の担当者でなければ説明できない内容のため、採用担当者に積極的に申請準備に関与してもらうことが許可のポイントであることをお伝えしました。
なおこの日の参加者にはすでに内定を得ている留学生もいましたので、レジュメについてもそのまま採用担当者に渡していただければ参考にしてもらえる、という構成にしました。

後半部分では、「金沢大学留学生が使える在留資格とは？」と題して、留学生が就職時に選択できる在留資格について詳細に解説しました。
特に「高度専門職」という在留資格については、金沢大学はスーパーグローバル大学創成支援採択校のため10点のボーナス加算があり、就職の時点でこの在留資格を取得できる可能性があることをお伝えしました。
ワーク形式で各自のポイント計算を行ったところ15名中3名が70点を超えており、高度専門職に該当することが分かり大変盛り上がりました。
また60点、65点の方も何人か出ましたので、何が足りないかを明確に把握し、入社1年後や2年後に高度専門職を取るために何を頑張ればいいのか共有することができました。

高度専門職は数々のメリットがある在留資格ですので、採用担当者側も金沢大学の留学生を採用するときにはこの在留資格が使えるかを念頭において入社までのサポートをしていただければと思います。