2019年12月2日、石川県・ILAC・石川県行政書士会（石川県外国人材受入サポートセンター）が主催する外国人採用セミナーが地場産業振興センターで開催されました。
本セミナーの講師として私（菅原）が、
「外国人採用に成功している企業は何をしているのか？～人事担当者が知っておくべき外国人採用のポイント～」
と題してお話しさせていただきました。

第1部では「人事担当者が知っておくべき在留資格の基礎知識」としてまず3つのデータをお示ししました。
留学生の就労系在留資格の許可率が約80％であること、留学生の約50％は5年以内に退職していること、国外からの採用の場合の在留資格申請の許可率は60％であること、の3点です。

内定が出ている留学生の2割が、国外から採用する場合は4割が入社できていない最大の理由は、企業の人事担当者の在留資格の許可要件に関する知識不足です。
そのため、主な在留資格の要件について分かりやすく解説させていただきました。

第2部では「人事担当者が知っておくべき先進企業の採用活動」と題して、県内企業が活用できる採用媒体6種類の使い分け方法についてお伝えしました。
１．大学・専門学校
２．ハローワーク
３．人材紹介会社
４．人材派遣会社
５．SNS採用
６．紹介（リファラル）採用
の6つです。

どの方法もメリットデメリットがあるため、自社に合った採用方法を選ぶことが重要であること、どんな企業がどの方法を選べばいいのかについて具体的事例を交えてお話ししました。

もう一点第2部で強調した点は、留学生や外国の大学の新卒学生たちは給料だけで就職先を選んでいない！、という点です。
給料面で東京等に見劣りするため採用できない、すぐに転職されてしまうと考えておられる経営者や人事担当者も少なくありませんが、全くそうではないということを県内企業の実例（工作機械製造業、建設機械製造業、流通業、宿泊業）を通してご説明しました。
当事務所が実施している採用された留学生の皆さんへのインタビューをもとに、外国人求職者の本音をお伝えしました。

セミナー後の個別相談会でも各社の人事担当者様からリアルで具体的なご相談を多数いただき、行政書士側も外国人の採用や雇用の現場の生の声をお聞きするいい機会となりました。