2019年6月21日、福井県の福邦銀行が主催する（共催：福井市、株式会社グローバルリンク）「外国人活用に向けた実践的セミナー」に参加しました。
この会議には、福井県内の外国人材の活用に関心のある企業のご担当者様が大勢出席されました。このセミナーの第1部をさくら共同法律事務所の山脇康嗣弁護士が担当し、当事務所の菅原が第2部を担当しました。そして、「外国人活用の実践的ノウハウと現場での具体的必要実務」というテーマで以下の内容をお伝えしました。

コンプライアンス徹底の重要性

「技能実習生」の増加や新在留資格「特定技能」の創設により、外国人労働者の受入れが緩和されていることを肌で感じます。しかし、同時に在留管理の強化・法令違反企業に対する制裁強化が進められており、外国人を受入れる企業はコンプライアンスを徹底的に遵守することが求められることを説明しました。これには、外国人従業員だけではなく、日本人社員や役員も労基法など各種法令に違反していないことが含まれます。

外国人材が活躍している企業の共通点

外国人材が活躍している企業に見られる共通点について解説しました。その一例としては、「経営陣・人事担当者が在留資格制度について一定の知識を持っていること」、「外国人採用計画を策定していること」などが挙げられます。また、複数の人材紹介ルートがあったとしても、入管への申請はその会社の顧問弁護士・行政書士が行うことで、入管に対し一貫した説明を行うことが重要であることもお伝えしました。

失敗しない外国人採用の4ステップ

外国人採用で失敗しないための4ステップについて解説しました。その4つとは、

1. 外国人材を適材適所に配置する「採用計画」の策定
2. 的確な「書類選考」でリスクを回避
3. 入社後を見据えた意味のある「面接」の実施
4. 次回以降の申請を見据えた質の高い「在留資格申請」

です。

そして、それぞれの具体的な方法を解説しました。

福井県の外国人材活用に関心のある多くの企業様と繋がりを持つことができ、とても有意義なセミナーとなりました。