外国人採用支援専門の㈱GlobalHR研究所(石川県金沢市)が運営する

076-255-0312

石川県「留学生支援関係者に求められる就職支援のポイント」

    2019年8月1日、石川県が主催する「外国人留学生の県内就職促進のための担当者ネットワーク会議」に参加しました。この会議には、石川県内の大学等高等教育機関のご担当者などが出席し、その第2部で、石川県行政書士会からの派遣講師として当事務所菅原が「留学生支援関係者に求められる就職支援のポイント」というテーマで以下の内容をお伝えしました。

    留学生が活用できる在留資格とは?

    留学生が社会人になるうえで活用できる主な在留資格は、「技術・人文知識・国際業務」、「高度専門職」、「経営・管理」、「介護」などです。また、2019年5月30日に施行された「特定活動(告示46号)」や、場合によっては「特定技能」も活用できます。また、就労系の在留資格の許可要件は端的に言うと“国の採用基準”であり、これを知らずして外国人の採用活動はできないこと、留学生が就職する会社の経営陣・人事担当者・現場責任者が在留資格に関する基礎的な知識を持っておくことの重要性をお伝えしました。

    就労系在留資格審査のポイント

    審査の8割は受け入れ企業の審査です。この点を、在留資格「技術・人文知識・国際業務」と「特定技能」の許可要件を細かく分解してご説明しました。それで、内定を出した留学生の入管申請(在留資格変更許可申請)の準備は留学生任せにするのではなく受け入れ企業が主体的に作成・準備することが許可の鍵であることをお伝えしました。

    外国人材活用成功企業の事例

    石川県内の物流業と製造業の2社の事例を解説しました。それらの企業から見えてくる外国人活用の成功法則を7つに集約し解説しました。(この7つの法則は近日中にコラムにてお伝えしたいと思います。)

    留学生支援関係者ができる4つのサポート

    留学生支援関係者ができるサポートとして、①企業への啓発活動、②留学生への適切な情報提供、③意味あるマッチング、④専門家(弁護士、行政書士など)の適切な活用の4点に絞りお話ししました。

    まとめ

    今回のセミナーで最もお伝えしたかったことの一つは、留学生の就職が成功するための鍵は、大学等、留学生本人、受け入れ企業、支援企業(紹介会社、登録支援機関等)の4者が在留資格に関する正しい知識(=国の採用基準)に基づいて動くことです。
    中でも、受け入れ企業が在留資格の正しい情報を持つことはとても重要だと思います。当事務所にご相談いただく”内定を出したのに入社までたどりつかなかった事案”のほとんどは、企業側が在留資格の知識がなくそこを踏まえた採用活動、入管申請をできていなかったことが原因です。受け入れ企業側がある程度の在留資格の知識を知ったうえで採用活動を行うだけで、入社率やその後の定着率は大幅に上がります。県や大学等の関係者と我々行政書士が協力して今回のセミナーの内容を企業側にひろめていくことで県内の大学や専門学校で学ぶ留学生の就職率は上がるのではないかと思います。
    今後も県内留学生の就職をサポートしていきたいと思います。

     

     

    076-255-0312

    TOP